三四郎

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコの三四郎のレビュー・感想・評価

1.0
何故、黒人紳士・淑女と中東系紳士がこれほど登場するのだろうか。現代においても貧富の差と差別があるのに、19世紀末から20世紀のイギリスやアメリカにおいて、この映画に出てきたような黒人や中東系の紳士・淑女的な地位の人はいったいどのくらいいただろうか。ゼロに近いのではなかろうか。況してや上流階級出身のルイス・ウェインと口をきくことなどあっただろうか。夢と幻想によって成り立つたかが映画の世界故、時代考証についてとやかく言いたくはないが、それにしても酷い。もう訳がわからない映画だった。
家庭教師との身分違いの恋愛、結婚でさえ、姉妹や周囲から批判され白い眼で見られた時代なのに…。この映画でそう語っているのに何故?何故、黒人と中東系がこれほどクローズアップされるのかしら。

ルイス・ウェインが言った科白も気になった。「日米協定で日本人は道を自由に歩けるようになったのに、猫は自由に道を歩けない!」日本人と猫は同等か?馬鹿にするのもいい加減にしろと思った。
映画製作者はこのシーンで笑わせたかったのか?イギリス人はこのシーンで笑うのか?コレがブリティッシュジョーク、ブラックジョークってやつですか?

少し期待してた自分が馬鹿だった。ビックリするほどつまらなくて途中眠気に襲われ大変だった…。新聞王ハーストの名が出て『市民ケーン』を思い、少し目が覚めた程度。
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