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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのcocoのレビュー・感想・評価

4.3
ずっと気になっていた作品。
WOWOW鑑賞。

思っていた内容とは違ったけど
逆に物凄く良かった。
こんなに良いと思ってなかった。

夏目漱石にも影響を与えた
19世紀から20世紀にかけてイギリスで
大人気だったネコ画家、ルイス・ウェイン。
そんなルイスの生涯を描いた実話。

監督、脚本は日系英国人ウィル・シャープ。
ルイス・ウェイン役をベネディクト・カンバーバッチ。その妻エミリー役にはクレア・フォイ。

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身分の差から大反対されながらも
押し切って結婚したルイスとエミリー。
幸せの絶頂にエミリーへの末期ガン宣告。
庭に迷い込んだ子猫ピーターと残された時間を過ごすことに。
エミリーの去ったあと残されたルイスは
精神が壊れていく。
エミリーの残した言葉の本当の意味とは…
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映像、音楽、カンバーバッチの演技力、
ストーリー、猫、全てが最高。

特に映像の美しさ。
監督が日系人だからなのか、洋画で
こんなに四季の美しさを感じる作品は
なかなか観た事が無い。
木1本も芸術的。

途中絵画に変わるシーンが本当に素敵。

そして、もう言わずもがな
カンバーバッチの演技力。
若き日からおじいちゃんになるまで
見事な役作り。

精神を病んでいく姿や寂しさの
表現力に惹き込まれ111分もあっという間に
感じた。

ストーリー的に、とても苦しくなる
話ではあるけど、辛くなる→夫婦愛に癒される→辛くなる→猫の可愛さに癒される→辛くなるを繰り返しながら終了。

観て良かった。
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