まずルイスウェインという、これまでまったく存在を知らなかった人を知れたことだけでも見る価値がある。さらに、実話ベースなので、その人の数奇な人生を学ぶこともでき、とても勉強になった。
そもそもルイスウェインの絵を見てヒグチユウコさんの絵に似てるなと思いながら見てたが、完全に逆だった。第一次世界大戦より前に、こんな素敵な絵を描いている人がいたなんて、斬新に感じる。
妹たちがみんな独身というのは、やはり何かあったのだろうか。あの時代だとなおさら考えられないが、家族のことや妻のこと、貧困、トラウマ、さまざまな要素が重なれば、誰だっておかしくなりそうなものだが。
むしろ、家族のために自分がお金を稼がなくてはならないと、社会不適合気味なのに逃げずに働く姿は、本当に立派だと思う。
彼のイラストや絵がまとまって美術館や本でなどで見れるならぜひ見てみたい。いまの猫ブームのずっと前から、この人が猫の地位を上げていたなんて、知らないとまずいくらいに思う。
たしかに猫は滑稽で、愛は電気に打たれたように激しく、痺れる。