Why are you creative?
普段から仲良くしている人との会話で、突然そんなことを聞かれたら。
あなたなら、どう答えますか?
いわんや。
面識もない人が、アポ無しで目の前に現れて、こんなことを聞いてきたら?
ドキュメンタリー作家であるドイツ人監督が、世界で活躍する"creative"な人たちに、問いかけ続けた記録。
インタビューは30年以上にわたり、延べ1000人にも及び。
その中から107人を厳選したとあって、一瞬も見逃せない88分。
登場するのは、ダライ・ラマ、ネルソン・マンデラをはじめ、今は亡きデヴィッド・ボウイ、ホーキング博士など。
エンターテインメントの世界からは、タランティーノ、北野武、ヴィヴィアン・ウエストウッド、アンジェリーナ・ジョリー…
豪華すぎて、枚挙に暇がないほど。
惜しむらくは。
そういう演出上の狙いかもしれないけれど。
とにかく次々と現れる人物たちに、観ているこちらがついていくのに精一杯になるテンポの速さ。
語られる言葉の意味を噛みしめる間もなく、風のように去っていく"天才たち"
全てを捕まえて、胸に落とし込むことはほぼ不可能だったけれども。
印象に残った言葉の宝石から。
バラバラになりそうな、私を支えるもの
(シャーロット・ランブリング)
人は皆 芸術家
何気なく浮かぶ笑顔も芸術の一部
(ヴィム・ヴェンダース)
存在への恐怖と畏敬
最高にワクワクできるから
(デヴィッド・リンチ)
これは…誰の言葉だったか
幼い頃は誰でも持っている
その魔法の力を大人になると無くしてしまう…
そして。
多くのcreaterが語っていたのは。
他に選択肢が無い
創り出すしか能が無い
やめられない
「書いて」と声が聞こえる
…これが"天才"たる由縁なのでしょうか。
私にも。
密やかで。説明のつかない、資質のようなものがあるとするなら。
この質問への答えが自ずと出てくるのでしょう…