けーすけ

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのけーすけのレビュー・感想・評価

4.0
シンビオート(地球外生命体)のヴェノムに寄生された記者のエディ・ブロックは、ヴェノムの宿主としての奇妙な生活を送っていた。ある日、エディは刑務所に収監されている連続殺人鬼・クレタスに接近し、誰も成しえなかったスクープを出し抜いたのだが・・・






『ヴェノム』の2作目。とりあえず副題をオリジナルのまま“レット・ゼア・ビー・カーネイジ”にした日本の関係者に拍手を送りたい!もしこれが“血塗られた大殺戮”とか付けられてたらゲンナリだったろうな…。
劇中でも終盤にこの副題が叫ばれるシーンがありましたが、ビシっとハマっててシビれました(なんかカタカナ多くなった)。


前作を観ていなくても「エディってやつがエイリアンに寄生されて、ヴェノムって黒い不気味な大きいクリーチャーに変身するようになったのね」と「エディはアンって恋人にフラれて、アンにはダンっていう新しい恋人ができたのね(エディは未練タラタラ)」くらいの情報があれば楽しめます。
もちろん前作を鑑賞していればより一層世界に入り込めます!



物語も、それまで誰に対しても何も語らなかった連続殺人鬼のクレタスが、エディによるインタビューでの接見により、あるきっかけで凶悪なヴィラン=カーネイジになるという単純なもの。

全体的にとてもテンポよく話が進むのでわかりやすく見やすい。悪く言えば人物描写の深みが足りない気がして浅いような気もしたところ。
また前作ではPG12指定のレイティングだったけど、本作はG指定なので年齢制限なし。なので暴力、殺戮描写もやさしめ。ここはもう少しエグい感じで見せてほしかったとも思ったり…。


しかし前作以上にエディとヴェノムのやり取りが多くバディ感も増量。ツンデレなヴェノムがとても愛らしい。
エディの部屋には二羽ニワトリがいて(早口言葉みたいだな)、何気にヴェノムがそれを可愛がっているというようなコメディ要素もあったり、二人の生活を見てるだけでの映画も一本作ってほしい。
それにしても毎度部屋をぶち壊してたり、街中の壁や屋根を破壊しながら移動するヴェノムはなかなか迷惑な存在だろうけど。笑



そうそう、MARVELではお約束のスタン・リーのカメオ出演。スタン・リー氏も故人となり、最近の作品では登場してませんが、本作では予告編映像でもチラっと出てましたが、チェンさんのコンビニの雑誌表紙で登場。粋な計らいですねえ。


あと、何より一番の衝撃だったのが、エンドクレジット前のミッドクレジットシーン。一応ネタバレになるので多くは言えませんが「マジか!」って小さく声が出ちゃった(何なら涙も少し出た)。ソニーとマーベル・スタジオ(ディズニー)、色々とゴタゴタはあったけど良い感じになりそうで一安心。



上映時間も97分とちょうどいい感じで、ある程度頭をカラっぽにして楽しめる一作となっておりました。
前作のように10分近いエンドロールでもなかったのでそこを含めて満足!次がどうなっていくのか今から楽しみ♪



memo
なぜ『スパイダーマン』『ヴェノム』邦題は原題のままなの? 『ピーターラビット2』ソニー・ピクチャーズに聞く洋画宣伝の裏側
https://theriver.jp/peter-rabbit2-spe/2/


2021/12/03(金) 109シネマズ二子玉川 シアター7 9:00回にて鑑賞。I-15
[2021-090]
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