ヨミ

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのヨミのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「何が起こってるかわからない感」は前作から加速している。CGIがすごいね、と楽しめるのでもはやCGアニメ映画である。
ヴェノムの人間臭さ、愛らしさも相変わらずで「サヨナラ!」と中指を立てるところとか、人間の記号性過ぎる。中指も人間臭いし外国語(日本語)を使うのも人間臭い。良い。

ヴェノムがクラブで演説するシークエンス。「あいつは俺を恥じていたが、恥じる必要はなく、自分は自分で、自由なのだ」というメッセージ。メッセージそのものは素晴らしいし、ヴェノム(黒)が色とりどりのサイリウムみたいな輪っかを首にかけていて,明らかにBLMとかLGBTQへの連帯を示唆しているんだけど、でもこのシークエンス必要? メッセージは素晴らしいけど必要性のある文脈で入れて欲しかった。『アナ雪』みたいにね。だってこのクラブのシークエンスって丸々カットできちゃうもの。

タイトルのところにしろ、結婚式にしろ、ゴスっぽさが随所にばしばしと迸っていたのは大変目に良かった。
全体的にドタバタコメディなのも、たまにびっくりホラー調になるのと関係していて、何も考えないでいい系として割と強いところに到達している気がする。『トランスフォーマー』的だ。
ヨミ

ヨミ