煩悩の塊

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジの煩悩の塊のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

思ってたより良かった
ヴェノムとエディのラブラブは期待通り
前作の、体からシンビオートが飛び出すアクションが結構好きだったから
序盤の見せ場は、完全体で肉弾戦じゃなくて、
エディの体をヴェノムが内側からボコボコにする、
一人喧嘩状態で楽しかった

カーネイジの残虐さの表現というか、
ヴェノムとの差別化はどうするんだろうって思ってた
何が心配だったかっていうと、
残虐な戦闘スタイルのカーネイジvs劣勢のヴェノムでは、
撮れるアクションにバリエーションを作れないんじゃないかってこと
おそらく、ブスブス刺しまくるってシーンは一回しか使えない切り札だった
そこでバトルシーンを一つに絞って、それ以外ではヴェノムもカーネイジもまともに戦闘しないってして、マンネリ化を防いでいた。
ヴェノムのアクションは前作で十分やったし、
やるとしてもカーネイジよりは抑えめでやらなくちゃいけないから、
その間ヴェノムはフロアを上げてた。
カーネイジがカーネイジする前に最終決戦になった時は悲しかったけど。
(それまでの殺戮は無目的じゃなく、狂気は感じない)
最後まで、エディとヴェノム(とゲストの敵)のキャラで引いて、
戦うのは最後だけっていうやり方は、なんか水戸黄門っぽい
前作もかなり完全体になるまで焦らしてはいたけど、作り手のクセかな?
予告ちゃんと見てる人からしたら、カーネイジ完成まで結構しんどそう、なんなら、前作のエンドクレジットから出てたしな

音が必要ってなってシュリーク殴ったり、
最後ちゃんと頭食べたりしたの良かった
悪役に対する同情は、クレタスが母祖母を殺したサイコパスだってところでギリギリ抑えられてた。それがなければただの愛に生きた2人

あと、仲間がいるからヴェノムは帰ってこれて、
シュリークが鐘の中にいる(死んでる?)からカーネイジは帰ってこれない
っていう対比
ここからは妄想だけど、
結束力が勝利の鍵だってヴェノムが言ってたのを考えると、
アンとダンを伝ってくることが、エディとヴェノムの結束力の根拠なら
一作目であんま詳細がなかった、なぜヴェノムがエディを気に入ったのか
っていうのの理由は、エディ自身じゃなくて、エディとアンの関係の中に
エディの魅力を見つけたからなのかもしれないと思った。
前作でエディは何もしてないのに、ヴェノムに気に入られるのが
よくわかんなかったけど、アンのことも気に入ってるみたいだし、
何やかんや、ロブスターのとことかずっとアンも周りにいたし、
エディを気に入ってたんじゃなくて、エディとアンのやりとりとかに
人間の魅力を感じて、エディとの結束が強いんだとすれば
カーネイジに勝った理由は、
アンとエディが(物理的・心理的に)近くにいるっていうところで繋がる

あとMCUとのクロスオーバー!
難しいけど見せてやるってヴェノムが言った時絶対来ると思った。
ドクターストレンジとか、アントマンみたいなサイケデリック映像で
マルチバース匂わせんのかなって思ったけど、ガッツリ転生してたな!
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