TaiRa

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのTaiRaのレビュー・感想・評価

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今どき珍しい中身の薄い大作アクション。割り切って作ってるからこっちも割り切って観れる。

エディヴェノ破局危機!?というだけの話で、90分くらいで終わるのがありがたい。『ど根性ガエル』でひろしとピョン吉が喧嘩してピョン吉が家出する話と同じノリ。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』その後、みたいな感じでウディ・ハレルソンにカーネイジやらせるのも思い付きで全てが決まってる感じ。何故かナオミ・ハリスが相棒役だしね。ミシェル・ウィリアムズもそうだけど、それなりに仕事ある役者たちがこの企画に乗ってるのが意味分かんなくてウケる。カーネイジが大暴れするんだ!って思ったらそうでもなくて肩透かし。脱獄した後、彼女拾いに行って即、結婚式やるぞ!って流れなので悪行する隙間があんまない。通りすがりのトラックを橋から落としたり、無意味な殺人も見せてるけど。そういう無差別殺人の派手なやつをやると思ってた。エディとヴェノムの痴話喧嘩の方がボリュームは多いし、その後の二人の素直になれなくて…みたいな展開が最大の見せ場なのでやっぱ変な映画。殺人鬼に巻き込まれるカップルのスクリューボール・コメディだからそれで良いんだけど。一応ファミリー映画なのでしょうがないけど、殺人描写がヌルいのは前回同様もったいないなーって。エンドロールで例のクロスオーバー提示されるけど、全然盛り上がらない。ソニーの雑なユニバース持ち込まれても困るだろうなぁ。
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