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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
「大殺戮よ、起これ」

ヴェノムシリーズ第2作。
ーーー【あらすじ】ーーー
獄中の殺人鬼クレスタ・キャサディに噛みつかれたことで、"カーネイジ"を生み出してしまったエディ・ブロック&ヴェノムのバディは、最悪の敵相手に奮戦する……。
そんな90分間の夫婦漫才の果てに、エディは、シンビオート共生体が共有する大知性の一端に触れる。即ち、"赤いコスチュームの少年"との邂逅は、もう目前ということだ。
果たしてヴェノムは、壁を打ち壊す大いなる神の視点(デッドプール・アイ)をもって、ユニバースを超越した存在になることができるのか……!?(大嘘)
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98分という大変コンパクトな映画に大満足でございます。
エディとヴェノムのラブラブ具合やらについては、皆さん語り尽くさんばかりにレビューされているので、当方特には触れません。
前作で基本設定説明済みの主要メンバーに併せるように、本作新登場メンバーの説明を短くし過ぎた感はありますが、ぶっちゃけ冗長にチンタラ丁寧なご説明なんぞされるくらいなら、スパッと割り切って説明を省き、サクサクテンポ良く進んでくれた方がありがたいので、そこも特に文句なし。

アンディ・サーキスは、『ブレス 幸せの呼吸』『モーグリ:ジャングルの伝説』を経て、本作が監督3作目。
『ホビット』三部作で第二班監督を務めた経験は大いに活きているようで、監督も板についてきたように思えます。
余計なところは極力排除したコンパクトな展開は、続編企画としては大成功な作りだったと思います。
主人公エディ役のトム・ハーディは原案にも参加し、多様性や自己&他者への愛等のテーマにも実直な姿勢を見せており、現代的なアップデートを果たしたヴェノムの姿には最早1作目時点での違和感は殆どありませんでした。

さて、本作エンドロールにて挟み込まれるとある映像にて、いよいよSONYのスパイダーマンユニバースが某世界観へと合流することが示されました。
今後も暫くは、アメコミ映画が強さを発揮することになりそうですね。
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