イホウジン

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのイホウジンのレビュー・感想・評価

3.7
これサブタイトルは「~カーネイジ」じゃなくて「愛の試練」にした方がいいのでは?!

シリーズものの2作目にしては珍しく、1作目と同様の主人公(とその相棒)の成長物語であった。カーネイジの狂気っぷりの噂から、どこかで『ダークナイト』のジョーカーを期待してしまった部分もあり今回のヴィランのしょぼさには少し幻滅しつつも、全体のノリの軽さは近年超大作になりがちなアメコミ映画の本来の(?)姿を見たようにも感じる。登場人物もみな生き生きと活躍しており、バランスはとてもちょうどいいものだったように感じる。
ストーリーもいたって単純で、全く頭を使わずに楽しめる。映画そのものの時間が短いこともあり、矢継ぎ早に様々な出来事が展開され、若干の急ぎすぎ感は否めないが、テンポよく鑑賞することができた。
個人的には教会での闘いの始まりに、ヴェノムが結婚式の「ちょっと待った!」ポジションで入場してきたのがとても面白かった。事実上のエディとヴェノムの結婚式である。

言わずもがな、ラストには驚かされた。次回作にはさらなるカオスが期待される。ヴェノムは敵か味方か?
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