諸星だりあ

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジの諸星だりあのレビュー・感想・評価

4.2
2日続けてのヴェノム鑑賞。
駆け込みになったが間に合った。

前作で殺人犯・キャサディを取材したエディ。
やがてその詩的な供述を記事にするが、それが彼の極刑を決定付ける事になり、凶悪犯の運命が大きく変わる…。

すっかり良い相棒になったエディとヴェノム、とはいかず歪み合いの連発。エディも大概だがヴェノムの幼児性は四六時中憑いていてはたまらないのがよくわかる。
今回の敵はヴェノムが原因で生まれてしまったカーネイジだが、前作のライオットより、よりクリーチャー度の高い異形の怪物。刑務所からカーチェイスまで、破壊と暴虐の限りを尽くしていく。

キャサディの背景に悪人にも矜持あり、下卑たジャーナリズムへの批判などのテーマは見えるが、基本的に痛快なアクションであり重く捉えずに突っ走る娯楽作である。
普段偉そうなのに、決戦前になると弱気になるヴェノムにはまた笑わせてもらった。
「赤はヤバい」って、どうヤバいのか説明も無いところが最高だし、おだてられて調子づくのももはやギャグ漫画。

「俺たちはリーサル・プロテクターだ!」
諸星だりあ

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