るりりか

hisのるりりかのレビュー・感想・評価

his(2020年製作の映画)
3.9
ちょっと前の立命館の試写会で観てきた。
邦画で法的な観点からLGBTQ+を描く作品があまりない印象を私自身が持っていること、また「同性婚 私たち弁護士夫夫です」の作者の南和行さんが監修に入っていることから大変楽しみにしていた作品。試写会で観れて良かったです。

この映画の特徴は、「主役」がいないことではないかと。迅と渚、玲奈、空ちゃん、美里、緒方さん、吉村さん(個人的に一番好き)、町の人々。それぞれにそれぞれの物語がある。LGBTQ+を描くとなるとそちらに観る側の視点がいきがちですが、そうではないところに、この映画の素直さというか、魅力があると思いました。

胸が締め付けられるシーン、心当たりがあるシーン、自分と重なるシーン。観る人それぞれに違った印象を与え得る作品だと思います。私は終始苦しかった。でもありがとうとも言いたいです。
るりりか

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