空気が心地よく自然と泣ける作品だった。
主役にしては珍しく自己主張も特徴もそこまで無い役柄だけど、そこが良かった。最初は完全巻き込まれだったけど、蓋をしていた事にも向き合う事になり。応援したくなる。ちょっといい奴すぎないかとは思うけど。
相手には正直最初は腹立ったけど観てるうちに馴染んでいった。
おじいちゃん良い人で救われた。おばちゃんも。
何より嫁側の苦悩や事情もしっかり描いているのが印象が強かった。
けどラスト10分くらいからのあのセリフ、あまりにも主役と相手よりも嫁に感情移入して終わってしまったなぁ。
あえて二人だけの話じゃなくて他者との関係性全体についての話なんだ、ていう感想が多いようだし、あえてそういう落としどころにしたんだろうけど、正直完全に話すり替わってしまった感もある…。
ただ言われているように、敵とか悪役を作らず、他者と思い合い共存にするには、についての話と考えたらこの描き方が良いのか。娯楽作品らしくわかりやすく気持ち良く終わるんじゃなくて現実的というか。
愛がなんだといい、自分の考え方や決めつけを客観視させてくれる作品だったのかも。