Donatello

禁断の惑星のDonatelloのレビュー・感想・評価

禁断の惑星(1956年製作の映画)
4.0
【時代を先取りし過ぎた名作】

経験上、「SF映画の金字塔と言ったら?」という問いに100人に87人くらいは『2001年宇宙の旅』を挙げてくる訳ですけども、個人的にはコレだと思いますよええ(ものっそい小声で)

時は2200年代、連絡を絶った移民団捜索のために惑星第4アルテアに着陸したアンドロメダ号…
おや、どこかで見たような展開…
って言うぐらいこんなにフォロワー作品の多いものもまあまあ数少ないんじゃないかという気がします。

なにせ60年弱昔の映画なのでいちいちチャチなのは仕方がないというか、ぶっちゃけイマドキあいふぉーんのエフェクトアプリとAmazonの段ボールに色塗って組み上げたハリボテでも作れそうな映像レベルですけども。

しかしそんなにも昔に作られた話なのに、プロットのみを考えたら今でも通用する哲学的な展開というか、全てはここから始まっていると言っても過言ではない出来栄え(始まってるとは言ってない)

そして忘れてならないのがアンドロイド・ロビーの存在。
ワタクシのような70年代生まれ、もしくはそれ以前の男の子がいた家庭で「ブリキのオモチャ」と言ったら約50%の確率でそのパチもんが出てくるほどにメジャーな形状。
コレがいなかったらR2-D2がどんな形だったのか想像すると背筋に冷たいものが走ります。

タイトルから判断して「あの昔のエロいSFでしょ?」て勘違いする人たまに居るけど、それ『バーバレラ』言うんやで。
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