桃

スミス都へ行くの桃のネタバレレビュー・内容・結末

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

アメリカのある州の上院議員が急死し、その代役として、ボーイスカウトの人気団長のスミス氏が推薦され、ワシントンで政治家として奮闘するフィクション・ドラマ。
(1939年の映画)

スミス氏の秘書のサンダースに
ひたすら共感、好感。

-仕事と服が欲しいだけなのよ
 (亭主は不要?) あってもいいわ

って言いつつも、徹夜で、スミス氏の勢いに任せた法案書づくりを手伝ってあげたり。

大きな勢力で潰されそうなスミスを心配したり、スーザンを美人と言うスミス氏に嫉妬したり、もどかしくなって全てぶつけて打ち明けて

-わたしはレディじゃないもんね
 レディは働かないもん
 でもいくら私でももう我慢できないよ

と言って行方をくらましたと思えば、
リンカーン記念館でスミスを励ますべく、

-リンカーンにもたくさん敵はいたわ
 正義の人に敵はつきものよ
 でも彼らはバカみたいにがんばった
 そのバカが世の中をよくしてきたのよ
-信じるならもっと
 大きなものを信じなさい

あとはラストの起立演説の場面、途中で渡した手紙も素敵。

-記者連中はみんなあなたの味方よ
 憲法をゆっくり読むのよ
 愛してるわ

結局、仕事も、アツい男も好きで全力で一喜一憂しながら応援するサンダースが可愛くて、彼女目線で観ちゃいました。

議長も優しい眼差しと摘み食いが良かった。

政治はそれぞれの生活のもと、それぞれの正義のもと、成り立つものだけど、
"隣人を愛する"という掟を忘れたら崩壊してしまうものだというメッセージが、最後にペインの心を砕いたのかなと思いました。
桃