雨のなかの男

フリードキン・アンカットの雨のなかの男のレビュー・感想・評価

フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)
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U-NEXTで鑑賞。リアリティというか、地に足着いた職人気質な作家だったんだなあという感想。芸術家である前に職業人。でも、映画というものの芸術性や偉大なる芸術的映画作家たちもフリードキン自身の中にはちゃんといて。映画学校出の同時代の映画作家たちとはまた違う、テレビドキュメンタリーの出自だからこその、リアリティに基づいた映画制作を一貫して大事にしてるんだろうなあ。やっぱりなんにしてもフリードキンは『エクソシスト』。断片的な映像からだけでもあの透き通った空気感とおぞましさを感じてまた観たい気持ちになる。あんまり言及されなかったけど『真夜中のパーティー』での、俳優たちの声を振り絞るような切実な演技はフリードキンならではの演出だったんだなあと感心した。ところでウェス・アンダーソンが語る場面が決まってシンメトリーな画面になるのはなぜなの。なんでウェス・アンダーソンの場面だけウェス・アンダーソンみたいな演出になるの。教えて誰か。
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