ちろる

悲しみより、もっと悲しい物語のちろるのレビュー・感想・評価

3.7


悲しみよりもっと悲しいのは孤独

孤独には香りがあるの?
家族を全員失った女と、父を失い母に去られた男はその、孤独の香りに引き寄せられるようにいつのまにか2人でひとつになっていた。

ずっと一緒にいたい。
そうする未来しか想像できない。

好きとか愛してるを超えて、この気持ちは言葉に言い表せられなくなっていたKとクリーム。

一緒いる未来が今世にないのだとしたら、来世に期待するしかないのかな?

韓国版まだ未鑑賞。

母に捨てられ、父親が白血病でなくなり天涯孤独となった音楽プロデューサーのKは、同じく両親を交通事故で亡くし天涯孤独の作詞家のクリーム、2人の出会いは高校時代に遡る。

孤独なもの同士、惹かれ合うのが必然かのように、いつも人生を共にしていた2人。
互いがあまりにも大切すぎて恋心は胸に秘めたまま、パートナーとして共に過ごす。

クリームは傷ついても良いから、一緒に居たいと願っていたが、Kにはクリームと結婚できない理由がある。

互いに互いを思い過ぎる故に、叶わない2人の1番の願い。
まさしく『悲しみより悲しい』物語が始まる。
ありえないほどの悲恋で、ベタな作りなんだけど、2人の愛が純粋で、美しく案の定ほろりとしました。
クリーム役のアイビーチェンが可愛くて印象的だったのも、良かった。
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