このレビューはネタバレを含みます
荒削りな作品だが、印象に残るシーンが随所に散りばめられていた。
特に知的障がいを抱える青年が、ヒロインの失踪後も変わらない世界に、えもいわれぬ感情をぶつける河原のラストシーンには、思わず自分自身を重ねてしまった。
ただ見せ方という点においては、実験的な作品だったのだろう。多くのレビューにある通り、分からないというのも頷ける。物語には不可解な部分が多く、それらは“エゴ”と呼ばれても仕方がないかもしれない。
今回の低評価を跳ね返すような次回作を期待しています。また機会があれば、ぜひ拝見してみたいです。