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KCIA 南山の部長たちのTAMUのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.1
不要不急の外出をしないよう求められているが、自分にとってはまさにこれが該当と判断した本作。

直訳タイトルに先ずしびれる♪

ドラマ『未生』を見た方であれば、やれ営業部の部長はキレやすい、とか、鉄鋼部の部長はパワハラが酷い、とか脳裏をよぎるが、その手の話ではない。

本作はかつて南山に存在したKCIA(韓国のCIA)本部を舞台に巻き起こる朴正煕大統領暗殺の真相をめぐるサスペンス。

大統領の側近、KCIA長官(‪中央情報部部長)‬キム・ギュピョン役にイ・ビョンホン、朴正煕大統領役に我らがオ次長ことイ・ソンミン、元‪中央情報部部長‬に腹黒エリートの代名詞クァク・ドゥウォン、‪警護室長‬に本作のために25kg増量って正気かよイ・ヒジュン。豪華!
でも思ったより、部長が少ないw

ストーリーは自身の読解力もあり、やや難解なようにも思ったが、イ・ビョンホンとイ・ソンミンとの会話シーンは緊張感が溢れ痺れっぱなし。加えてイ・ビョンホンとイ・ヒジュンの争いも緊張感あり、見たことのないイ・ビョンホンの形相💦

そして南山の部長ガチラブストーリーのようになっていく終盤からの衝撃のラスト💦
自分が知らなかっただけかもしれないが、相変わらず自国の恥部をさらけ出す根性や良し!

イ・ビョンホンに哀しさが溢れ、流石に歳は喰ったが部長にふさわしい重厚な演技。
それにも増して、目が据わってあまり動かない、声の出し方も違ってオ次長のかけらも残らないイ・ソンミンの演技は圧巻。

監督は『インサイダーズ』のウ・ミンホ。内部者つながりでキム・ホンパ先生もフランス大使役で出るよ♡

最後、随所に流れるパンソリ。イ・ソンミンの悲しげな歌声がなんとも心に響く。
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