1/27社会派の韓国映画は、日本映画では醸し出せないえぐみがあるので興味深い。
この作品も朴正煕暗殺事件の裏側をえぐった実話。
どういう背景があったにせよ、現職KCIA部長が現職大統領を暗殺するなんてセンセーショナルすぎる。CIA陰謀説、怨恨説等あり事実は本人のみぞ知る。裁判で証言した通りなら、民主化を渇望する情熱は、平和な日本に暮らす私達には理解不能だろう。
その主役のKCIA部長を演じるイ・ビョンホンが、イケメンぶりを封印して苦悩する姿が良かった。百想芸術大賞最優秀男優賞で、パラサイトのソンガンホを抑えて受賞したのも納得。
でもこの映画、朴槿恵が失脚しなければ、政権交代しなければ公開はされなかったのかな？
