Ryoko

KCIA 南山の部長たちのRyokoのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.3
1979年、当時の韓国の情報機関KCIAのトップである金部長による朴正熙大統領暗殺事件までの40日間を描いたポリティカルサスペンス。

「閣下は、国家そのものだ」
結果はわかっていても面白い!
朴大統領暗殺事件は「ユゴ」でも描かれたが、「ユゴ」よりも追い詰められていく金部長の内面にスポットがあてられている感じ。
政権内の権力争い、絶対的権力者である大統領からのプレッシャー、朴大統領を失脚させたいアメリカからのプレッシャー、そして世の中をよくしたいという純粋な思いで葛藤し、追い詰められていく金部長のその様は、「麒麟が来る」で描かれた明智光秀のようだと思った。
粗くて暗めの映像が1979年当時のままの映像に見えて、これもまたよかった。 
「やっていることがマフィアだよ」はその通り。
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