油淋鶏大盛り

KCIA 南山の部長たちの油淋鶏大盛りのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.0
韓国現代史の映像化作品はどれも粒揃いで力強い。これもフィクションと断りつつ、静寂さの裏側で圧倒的な推進力と繊細さの両立。
騒音も振動も出さないブルドーザーが広い土地を静かに均していくような、とでも例えとくか。
クーデターって、古今東西、個人的なつながりや反発、反骨心みたいなものが実行をキックする大きな条件に違いない。それから、必ずしも行動原理が政治思想とか国を変えたいとか綺麗事ばかりでないのは、軍事政権の為政者の集まりの危うさのせいか。そういう意味でも、仲間うちだけで国を統治するなんてことの空恐ろしさは計り知れない。