胃潰瘍のサンタ

KCIA 南山の部長たちの胃潰瘍のサンタのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.5
冒頭シーンから「ああ、また民主化の英雄を持ち上げるいつもの韓国映画か」と思ってたら、全然違う話だった。

主人公は確かに民主化運動の旗手としての朴正煕を信じていたが、その暗殺の動機はもっと個人的なもの。
マッコリサイダーを飲みながら、「あの頃は、良かった……」と日本語で呟く二人の姿にグッと切なさが増す。
公的な感覚と私的な感情が入り混じって歴史を動かしていくコンセプトといい、スパイ映画ど真ん中な映像といい、実に好み。
政治ネタでフィクションやるなら、これぐらい大胆にやっていただきたい。