2020

KCIA 南山の部長たちの2020のネタバレレビュー・内容・結末

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

韓国映画で何かを観たいなと思ってサブスクをサーチしていた時に、ポコッとイビョンホン主演作、という情報が出てきて、それだけでとりあえず見てみた作品。

事実をもとにした作品ということで、要はオチはわかっている作品。
そこに至るまでにどういった過程をたどるか…が見せ所の作品というわけで。
実際、映画の構成も、大統領の殺害シーンから始まるという所で、何故そうなったのかが描かれていくという。

これ、正直、映画を見終わってからがスタートとなる系の作品ですね。
まさにここから始まって、自分で後からいろいろ補完し、勉強していきたいなと。

正直、これを観ただけでは、初見では色々時代背景や韓国の状況などの知識が足りていなくて、主人公が友人や大統領を何故殺したのか、その本質的な所はよくわからなかった。
もちろん愛国心だったり、国民を思ってというのはわかるんだけど、大統領もこっそり私腹を肥やしている以外は特に悪い所も無いというか…。
(私腹を肥やす事自体が駄目な事ではあるし、デモが起きていたりするわけだから政治が国民から認められていない状況ではあるのはわかるんだけど、どこか、密室劇というか、イビョンホン周辺の事しか描かれていないので、国の市井の様子がいまいちわからない内容だったのでこんな風に思いました。)
ただ、自分は韓国の歴史について全く無知だったので、この作品を通じて色々調べてみると、なるほど…となる情報が沢山出てはきました。
なんかやけに飲み会多いなとか。

そういう、知らなかったことを知るきっかけになる作品、歴史に興味を持たせる作品として素晴らしかったです。

これ、なかなかの攻めた内容、作品だと思うので、こういう作品をつくろうと思った事や作り上げたことが凄いと思うし、公開できた事も凄いと思うし、こういう作品を受け入れているというか、こういう作品をやれる土壌?のようなものがある韓国という国の懐の深さも感じられる作品だなと思いました。

実際もそうだったのかわかりませんが、イビョンホンがラスト、滑ってこけるところ凄かったな…。
もう、超興奮状態になっている感じが凄く出るというか。。。

途中、日本語で話すシーンがあったけど、ああいう使われ方だと多分、日本人にとっても韓国人にとってもいい意味、いい状況ではないのかな…とは思うので複雑ではあった。
改めて韓国の近代史というんですかね、この時代の背景とかは勉強してみたいなと思いました。
あと、イビョンホンの作品を久しぶりに観ましたけど、やっぱり観る人を引き込む演技力と魅力があるなぁと改めて感じましたね。四天王の中でもずば抜けてるなぁ!

あと、ひとつどうしても気になったのが、イビョンホンが雨の中忍び込んで盗聴するシーン。
厳重な警備体制の中、あんなに簡単に侵入できるの?と思ったし、窓からびしょびしょの状態で侵入したら、雨水のしずくが床にボタボタ落ちて、警備員にバレるのではと思ったけどどうなんだろう。
雑巾とか持ってなかったと思うけど…。

あと、あれ、大統領、物音でだれか侵入したの気づいてますよね。
わざとたきつけたり、試すような電話を演技でしたんだろうな…とは思うんだけど、その意味についても考えさせられた。
挑発していたのか、自分の暴走を止めてくれというメッセージだったのか…。
史実をもとにしたフィクションという事でで、色々と想像を掻き立てる作品でした。




後で書く。
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