ペコリンゴ

潜入のペコリンゴのレビュー・感想・評価

潜入(2006年製作の映画)
3.4
記録。
悪いやつと、もっと悪いやつ!

…なんていう小学校低学年の子が考えたようなキャッチコピーが香ばしい我らがファン・ジョンミン兄貴16年前の主演作。

『国家が破産する日』でも描かれていたIMF通貨危機を背景としてはいるものの、平たく言えば汚職刑事(兄貴)と麻薬の売人(リュ・スンボム)が自身の利益のために互いを利用し合うお話。

兄貴は麻薬組織を一掃したい…というよりは自分の昇進が大事。結構クズな描かれ方してて、ラスト付近では憎たらしさすら感じるほど。

リュ・スンボムは兄貴に弱みを握られて内通者として協力するポジションですが、バックボーンを加味するとこちらの方が感情移入の余地ありか。

ちなみに邦題が言う「潜入」感はほぼナッシング。例えば『新しき世界』の潜入感を100とすればこちらは0.2ぐらいです。

この作品、日本で公開されたのは本国より15年も遅い2021年で「あの名作が遂に」的な宣伝がされてたようですが全く名作じゃありません。

話の焦点が迷子気味ですし、韓国ノワール的な側面もどこか中途半端(当時ってこんかもの?)。掘り下げが甘いせいかやってる事がよく分からない人物がいたり…。

正直この内容で2時間弱は長かったっす。

兄貴加点0.3してますが、
ビジュアルの貴乃花風味は強めでしたw