突如として出没し始めた巨大不明生物に対抗するため「禍威獣」と総称する敵の迎撃を目的に結成された日本政府の禍威獣特設対策室専従班、通称「禍特隊」。善戦するもいよいよ危機迎える中に降り立った人型巨大生物「ウルトラマン」ら外星人を巡る作戦立案担当官・神永新二や新任の分析官・浅見弘子ら禍特隊の奮闘を描いた特撮SFです。
『シン・ゴジラ』に続く日本のクラシックな特撮映画をリブートする『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』の実写映画第二弾で、監督は特撮畑の樋口真嗣。庵野秀明は脚本に加え選曲やモーションキャブチャーら多くの役割を担って、ウルトラマンのテレビシリーズの中でも印象的なエビソードを多く入れ込んだ物語を総監修しました。
ザ・ウルトラマンなエピソードのつるべ打ちに安全保障問題を絡めながら『シン』ユニバース化する物語はテンポ良く繋げているかと思えば詰め込み過ぎで点睛を欠き、冴えない演技演出にユーモアも頻出。映像も『ウルトラマン n/a』とスーパーファミコンの間を行ったり来たり。魚目珠に混ず、といったところですが、私の好きな言葉です。
