タカシ

シン・ウルトラマンのタカシのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.9
『来ーたぞわれらーのウルートラーマン!
…ウルトラマン?』


結論から言うと、期待外れだった。
というより上げすぎた期待には答えてはくれなかった、という感じ。

まず何よりウルトラマン。
見た目が気持ち悪い。ヒョロガリ野郎。胸板薄い。なんか強そうじゃない。なんか動きが変。というかあんまり動かない。戦わない。

成田亨氏のデザインを優先するというのが、どれだけ意味があったのか?目の覗き穴や背びれのオミットはまだ分かる。しかしカラータイマーがないのは理解に苦しむ。結局エネルギーの低下を画で見せる事になるのなら、あれ以上の効果的な見せ方ってないんじゃないの?

成田氏のデザインを尊重するというのならなぜ怪獣のデザインはオリジナルを尊重しないのか?
特に最終予告編に登場していなかった怪獣たちのデザインに関しては完全に受け付けない、大嫌いなデザインだった。
何あれ使徒なの?

カトクタイ(当て字からしてムカつく)の面々は結局何する人たちなの?
PC持って来ておしゃべりする人たちなの?
せめてシン・ゴジラぐらいの組織規模であってほしかったよ。
なぜ人数だけオリジナルの科学特捜隊に寄せるのか?

長澤まさみさんは普通にかわいかった。
私は長澤まさみさんが大好きなのであまり悪口は言いたくないですが、2022年に観るには少々きついキャラだった。
サービスカットは謹んで受け取りますけど、もうただのセクハラじゃん、って観てる人間を複雑な気分にさせるんじゃないよ。
特に感情移入出来るキャラが彼女しかいないのは致命的な気がした。
なぜウルトラマンが彼女を信頼するに足る人間と思ったのかはよく分からないまま。
ストーリー本編開始時からラストまで何日くらい? 半月くらい?
それでなんでそんなに人間が好きになれるの?

官邸の人はもう馬鹿な人しかいないの?

二時間ひとつの作品でやるには詰め込み過ぎだったのでは?
中途半端にオリジナルを引用し過ぎだったんじゃないの?
なんかオリジナルにない設定は全て後出しに感じちゃった。
クライマックスのバトルの呆気なさはちょっと異常なくらいだった。
オリジナルの最終回に感じた衝撃は何もなかった(まあオリジナルも、結構な後出し解決法だったけど)。

後はねパンフレット。
これにはなんと庵野監督のインタビューはないのよ。
彼のインタビューはなんと2千円するデザインワークスという別のパンフレットにだけ載ってるの。
どうしてこういう事するかなあ…

何度も言うようですが、長澤まさみさんはかわいかったです。
あとBlu-rayが出たら買いますよ。
ベータカプセルのレプリカがあったら欲しいです。
その程度には面白かったです。
改めて「ウルトラマンZ」ってすげぇ面白かったんだなあ。
劇場にて。22.05.13
2022#004
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