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シン・ウルトラマンのERのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 私はリブート元のウルトラマンについて、あまり詳しくない(見たことあるのはコスモスとティガくらいである)し、特撮についても子供の頃見ただけで全然知識がない。庵野監督は根っからの特撮好きであるが、この分野について全くの素人である私が本作を観た感想を記載させてもらう。

 人々の環境破壊が原因で「禍威獣」が発生して建物を壊したり、ザラブなど異星人が地球人を滅ぼすために攻めてきたり、世界規模にスケールの大きい話が続く。

 そのスケールの大きさに対し、実際に禍威獣退治を行うのは、メインとなる禍威獣特設対策室(通称「禍特対」)の5人と、ウルトラマンのみ。政府関係者も登場してくるが、正直政府関係者が出てくるシーンは禍威獣退治と直結していない(なんならモノローグでもよさそう)。

 スケールがでかい話に対して、登場してくるのが限られた人々のみという小規模で世界が狭く、(そのギャップが良いという意見があるのも分かるが)こじんまりとしすぎていてなんだか物足りなさを感じた。

 もしかしたら庵野監督は、中心人物を5人に絞ることで、禍威獣や異星人に対する人間という存在の小ささを表現していたのかもしれない。

 禍特対の人々の会話やその際使われてるBGMは、1990年代に放映されてたテレビアニメ版のエヴァのような雰囲気を纏っていた。ある種のファンサービスなのかもしれないけれど、もっと2020年代っぽいテイストの会話やBGMも視聴したかったなぁと思う。

 メフィラス星人のめっちゃ癖もの感ある張り付いたような笑顔とか、衛生くらいの大きさのあるゼットンとか、登場する人々やキャラクターは魅力的で好き。ゼットン絶望感あって、リブート元でウルトラマンを倒した相手に対し、どう対処するのかワクワクした。
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