うーん、なんやろ。
私の観たかったものとは違った、が一番近いかなあ。
私が感じたこの映画の欠点は、カタルシスの不足であります。
ウルトラマンが出てきて怪獣をやっつける場面に「凄い」とは思えても「やった!」と思えなかったのは、ひとえに怪獣が巻き起こす被害を、被害者目線で描けてなかったからでありましょう。
口であの地区一帯が大停電になるぞ! とか言われるより、信号が灯らない交差点で右往左往するおばちゃんを見せた方が被害の大きさは伝わろうというもの。
平成のガメラやシンゴジはその辺うまかったんだけど。
あと、ただ歩き回ってるだけで脅威なゴジラと違って、ウルトラマンは闘わせないといけないからね。
そこの見せ方も、昔のスーツでのアクションを超えて…はいたけど、よくなかったな。なんでやろ?
当時の私が子供だったから?
ウルトラマンが無表情やからかな。今一頑張ってる感が伝わって…いや、それは昔のもそうか…。
スーツアクターの方が演じていた力強さや緊迫感をCGでは作り得てなかったのだろうと思うことにしよう。
ただ、怪獣(禍威獣でしたっけ)がなんで日本だけに来んの? という物語の存在を揺るがすような疑問に、一応の解答を出してくれてたのは嬉しかったです。
あとはサイズの疑問に、世の中のオタク製作者がいつか名解答を出してくれることを信じて…。
シン・ウルトラセブン、シン・ゴレンジャー、シン・レインボーマンとかいつか観られるのかなあ?
あ、シン・バロム1は観たいかも(笑)。