このレビューはネタバレを含みます
メフィラス星人「大将おあいそ」大将「はい!」
冒頭、濃縮されすぎて還元されてない味の濃いウルトラQオマージュにすぐお腹いっぱいになって満足。
画角は16対9でも被写体をドン寄りすれば4対3っぽく見えるんだなと驚かされた。
格闘はスーツアクトっぽいモッサリした動きを美麗なCGで表していて、得体のしれない異星人の気味の悪さが感じられ新鮮。
メフィラス星人がことわざや格言を言ったあとに「好きな言葉です」と付け加えるのはクセになって、次の「好きな言葉」をみんなが待っていたように思う。
対して「苦手な言葉です」も口にするが、嫌いと言いきらず苦手に留めるところに人間への寛容さと知性を感じた。
ウルトラマンは、
自己犠牲をするも簡単に力に屈する利口じゃない人間に対して、
強い好奇心と可能性を感じてくれていた。
外国人よりも遥かに遠い存在が理解を示そうとして嬉しかった。
それに応えるように米津玄師がウルトラマンくらいの感受性で彼の思いを汲み取っていた。
人間の利己と往生際の悪さとかもう少しあればもっと感動できたかもしれないが、いろんな禍威獣もウルトラマンがくるくる回転もコロニーみたいなゼットンも見れたので欲張るのはよくないのだろう。