このレビューはネタバレを含みます
アバター以来、久しぶりに映画館から途中で抜けようかと思うくらい退屈でした。
カトクタイの人たちを中心とした会話は、その場で起きてる緊急事態への対処の議論のはずなのに全く思考の「間」がなく、早めのペースで喋り続けるので、脚本をただ読み上げてる感が丸出し。特に眼鏡の女性と理系の男性は滑舌が悪く、聞いてるのが辛い。
最後までひたすら会話が続き、説明過多。そのせいでとにかくテンポが悪い。
また、胸から上を正面から写すアングルが多様され過ぎで、単調さを増長させています。
さらに長澤まさみさんに対しては変なローアングルをやたらと写して気色悪い。体臭を嗅がせる展開も脚本だか監督だか知らないけど他人の歪んだ性癖を無理矢理見せられてる様で気持ち悪い。噂には聞いてたけど、単純に気持ち悪い。
話の流れも1シーズン12話の総集編を見せられてるような展開。
戦闘は短く、会話で繋ぎ、全体的に余韻とかそういうものは何もない。
CGは特撮っぽさをわざと出したと言われれば納得できなくもないけど、ハリウッド映画を見慣れているとクオリティが低くてしんどい。国内での成功が保障されてる映画でもCGにかけられる予算はこんなもんかぁ、としみじみ。芸術系の映画は邦画も頑張ってますが、エンタメ実写映画も海外でもヒットするような作品が出てきてほしいなぁ。
あと、マルチバースという言葉を急に出してきたあたりも、ハリウッド映画にも対抗できるんだぜ!と自画自賛して滑ってるように感じた。
シン・ゴジラはゴジラがカッコ良くないという理由で「個人的に好みではないけど、面白いと思う人もいるだろうな」という映画だったけど、この映画は只々観てるのが苦痛だった。
隣の人がスマホを弄ってましたが、この映画じゃ弄ってても仕方ないかな…と思って放置するくらいにはつまらなかった。