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シン・ウルトラマンのkのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ウルトラマンについて未知のまま観ました。

私には楽しめなかったですね。新規向けじゃないな〜、と感じました。
これはウルトラマン知ってる人が観る同人誌です。

前半ずっと神永の行動理由がわからず、
急なポンコツ世間知らずキャラアピールについていけず。
浅見が前半たびたび「相棒よ」「バディーよ」と連呼しますけど、観てるこちらとしては言葉にすることでゴリ押しで関係性を印象付けているようにしか感じず。
なんというか、キャラの中身や関係性を行動や事象ではなくセリフでしか説明していなくて、ずっと「???なにを見せられてるんだ?」と困惑し続けて現実に取り残された感がありました。頭がストーリーに集中できないというか。

例えば初対面時、ワンシーンだけでも浅見と神永ふたりきりで会話するシーンがあれば、ふたりが相棒としてこれからやっていくという展開に納得できました。飲みに行ったりね。
コーヒーのくだりよりもそういうの入れたら違ったかなぁ!?

なのでふたりの絆的な感動シーンが全て感情移入できなくて。
薄っぺらく感じてしまいました。

あと…セリフがかゆい…マンガか!?いや、これはもう。“あえて”だとは思うんですが。
冒頭のチーム4人の会話が早口でモニョモニョしてて、無理すんなー!!いーからはっきり喋ってくれー!!とここもまた現実に引き戻される。
早口で専門用語だけで説明して、ちょっと自嘲気味によくわからんボケかまして…オタクの会話…やめてー!恥ずかしいー!!!てなる微妙な仕上がりだった…
マンガくさいセリフはともかく、とにかく聞き取りやすく喋ってほしかったです。全体的に。

あと浅見が巨大化するシーン必要ありましたでしょうか?
最後ズットンに対抗するために、メフィラスの協力のもと、人間も何人かウルトラマン化させて、元気玉的にパワーの源増やすのかなーと思って。
それならまあ納得いくかなーと見守ってたら、結局最後ウルトラマンが特攻するんかーい!!と。
ヒロインのお色気シーンがストーリー上ノイズにならないのは、キャラクター自身が納得してる状況のときだけだと思います。
証拠消せばいいってもんじゃないよね…


ウルトラマンが人間に抱く尊さ。
それに焦点を当てて描いてくれればもっとウルトラマンという存在に感動できたのかも。

映画作品としてはストーリー展開もキャラ作りも甘かった気がします。
観てる間じゅう、世界観に引き込まれず、ずっと正気を保ってました。
もったいないなあという感想です。
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