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シン・ウルトラマンのandesのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.0
ボロクソの感想になるかな、と思ったが、そうでもなかった。ウルトラマンに全く思い入れがない自分からしたら普通の邦画。意外にも観れた。
冒頭のチャチなCGから、「あぁ、このくらいね」とリアリティラインを下げたので、すんなりと受け入れられた。ツッコミどころは無数にあるが、「禍威獣は日本にしか来ない」とあからさまに言われるといろいろ突っ込む気も失せた。
テンポが良く飽きはしないし、邦画のSFアクションとしては最低限はクリアしていると思う。一般市民や諸外国の存在がほぼ画面に出てこないし、禍特対がほぼ何もしていないのは気になる。禍特対は各人の特徴があまり活きてないのは問題かな(オタク君だけは活躍の場が用意されているが、その他は属性に合わせた活躍がない)。
国際的な政治性を匂わす台詞はあるが、幼稚というか、そもそも「ポリティカル・アクション」ではないので、それっぽければOKという開き直りを感じる。でも、MI6をSISと呼称していたのは変なこだわりを感じた。
恐らく、過去のシリーズのファンが一喜一憂しながら見守るのが本来の鑑賞態度なのだろう。TVシリーズを1話も観てない自分は対象外。人類の監視者が「興味を持ってしまう」展開はベタだが引きはある。せっかく、人類なめんなよ系ラストだが予算が足りないせいかカタルシスは不足。あっさりした映画だった。
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