一言でいえば、なんとも気持ち悪い映画だった。
特撮部分は悪く無い。さすが樋口監督。
でも女性の描き方とか、台詞回しとか本当キモい。庵野秀明の性癖丸出しなんだろうけど。
アニメならある種の記号的なものとして消化していたけれど、それを実写でもやるとは、自分の個性や味だと思っているのか、アニメと実写の演出を同じだと思ってるのか。まあ、こういうのが本当に好きで、自分が好きな作りたいものがこれなんんだろうな…。
庵野秀明作品が好きな人にはとても良いと思うし、ファンを持っている人だからそれで良いと思うけれど、別に庵野ファンでもない私からすると、キャラも設定も結局いつも同じで、同じ事を少し設定変えて何度もなぞっている、何度も微調整を繰り返しているようにしか見えないので「また同じか」としか思えない。
もしかして庵野さんは時空のループにハマってしまい、成功するまで手を変え品を変え同じ映画撮影を繰り返している「恋はデジャブ」状態なのかも…笑
ウルトラマンとしては、あのシリーズをこの映画の長さで描き切るのはやはり無理があると思った。ウルトラマンがなぜ人間にそんなにも思いを持つのか、そこが大事なのに。
カメラワークも実相寺昭雄テイストはいいけれど、結局、庵野秀明オリジナルはあのアニメ独特の女性の気持ち悪い記号化した性的演出だけなのか、と思ってしまいました。
