このレビューはネタバレを含みます
『シン・ウルトラマン』
.
2022年公開の日本映画
.
.
amazon prime videoで
見放題配信していたので早速
.
.
日常的に
正体不明の巨大禍威獣が現れ
次々と破壊されていく日本が舞台
.
既存兵器では対処しきれなくなり
日本政府は
「禍威獣特設対策室専従班」
通称「禍特対」を設立
.
ある日
大気圏外から突如銀色の巨人が現れ
禍威獣を撃退するコトで
一躍注目される
.
.
そんな中
禍特対のメンバーが
ウルトラマンであるコトが発覚し
全世界を巻き込んだ混乱の最中
.
新たな外星人が現れ
人類存亡について
日本政府との交渉に乗り出すが…
.
.
という話
.
.
正直なところ
特撮モノは一切通って来てないため
鑑賞したところで
どれだけ楽しめるのか
甚だ疑問だったけど…
.
.
結果、びっくりするぐらい良かった
.
.
「オタクが死ぬ前に観る走馬燈映画」
と、山田玲司先生を言わしめた程
.
マニア向けの細かいオマージュが
散りばめられていて
.
エヴァ→シン・ゴジラを観てきただけの
私でもいくつかは分かるぐらいだったから
特撮好き、庵野監督好きの方は
もちろん楽しめたと思う
.
が、もう一つ
.
ウルトラマンと融合した神永新ニが
広辞苑を速読し
その後、レヴィ=ストロースの
『野生の思考』を熟読しているシーンだ
.
.
たまたま、鑑賞直前
レヴィ=ストロースに
興味が湧いていたところだったので
.
サルトルが提唱した『実存主義』と
ストロースが提唱した『構造主義』
.
近代哲学に於ける対立が
そのまま
メフィラスとウルトラマンの
対立になっているという
.
その辺が見えて来た時に
俄然、面白くなってきた
.
その他にも
多用されていた実相寺アングルや
色味の抑えたCG戦闘シーン
.
シン・ゴジラから引き継がれている
政府高官の描き方
.
浅見弘子がエヴァのミサトさんにしか見えない件
.
などなど
.
.
思いの外、満足度高めの作品だった
.
.
.
#シンウルトラマン
#休日映画鑑賞
#filmarks
#庵野秀明
#斎藤工
#レヴィ=ストロース