庵野秀明企画脚本、樋口真嗣監督作品。昭和ウルトラマンシリーズのリブート作品。
次々に現れる正体不明の禍威獣による災害に対し、防災庁禍特対とウルトラマンとが現代日本を守るために奮闘する特撮作品。
ウルトラマン好きな庵野秀明による、ある意味ファンムービー的な作品。（実際は多忙のため、あまり関われなかったという話もあります）自分は昭和ウルトラマンを知らないので、具体的なリブートポイントがあるのか分かりませんでしたが、知っている人が見たら反応するポイントがたくさんあると思われます。
どうしてもシン・ゴジラと比べてしまいますが、あちらが一貫してゴジラ対人間という図式で描かれた一つの物語に対し、本作は、次々に禍威獣・外星人が現れるので、連続ドラマのオムニバス的な物語でした。これも一つのリブートポイントなのかと思いますが、自分はそこまでウルトラマン自体に思い入れがないので、少し薄味な印象でした。（ただ、メフィラス星人のくだりは最高）
また、登場人物のキャラクターやセリフ運び＆演出が、邦画のテンプレすぎて深みがないのがマイナスでした。これならもっとウルトラマンと禍威獣の戦いを見せてくれればよかったのにと思ってしまいます。（シン・ゴジラ、シン・エヴァでハードルが上がっているのかもしれませんが。）
映画として面白いかというと正直微妙で、ウルトラマン好きが作ったファンムービー的な作品なので、ウルトラマンへの思い入れの有無で感想が変わる作品と思います。
