Chunkie

シン・ウルトラマンのChunkieのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 はたして、自分は何を観たのだろうか。狂信的な親友によるルドヴィコ療法(いい意味)を経て、上映前突如襲ってきたざわつきを抱えながら、TOHOシネマズ新宿IMAXの最後列右端に座して、その時を待った。

 圧倒的な熱と愛を目の当たりにして、自分はただただ呆然とするしかなかった、というのが観賞後の心境だった。どう思えと言うのか。初代を掻い摘んで見せて貰った上での鑑賞だったので、勘所は分かる。ただ、分かったとて、解せぬものは解せぬし、良いところももちろんある。つまりは評価に困る出来だったのが正直なところ。

 全編通してのセクハラ、特に長沢さんへのそれはとても観れたもんじゃなかった。これを入り口にするにはとてもひどい。子どもにも見せられるようなものじゃないし、良くない。気持ち悪い。最悪です。

 中盤以降の外星人等のVFXも、言っちゃ悪いがニチアサクオリティで、IMAXで観るにはキツい。ゼットンももう少しクオリティ上がればもっと良かったのに.....と思ってしまった。セレスティアルズを観た後だとみれたもんじゃないなと。

 その反対で、禍威獣たちの異質な実在感はとても良かった。現在の日本のCGの技術力でも、あの得たいも知れない禍威獣の恐怖感を生み出すことが出来るのかと言うのは、素直に感動した。ここは『シン・ゴジラ』でも出来てない部分も観られたので。

 色々と考えて吐き出すのに半年程掛かったけれど、自分はこんな感じで観たかな、と。今回はあくまで樋口さんの監督作。庵野さんプロデューサーとして間に合わせたんだろうな.....というところも慮っている。が、それ故に『シン・仮面ライダー』も期待より不安が大きい。考えただけで吐きそう。
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