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シン・ウルトラマンのtsubasaのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.7
【メフィラス星人、私がより好きになった外星人です】

2016年に公開され大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』(2016)を手がけた庵野秀明・樋口真嗣が再びタッグを組み制作した新たな「シン」映画。
庵野秀明氏の宿願リブート作品。

長澤まさみの巨大化を現代でそのまま再現したことについては、現代的な価値観から一部で賛否両論あるけど、初代ウルトラマンの洗練されたデザインを過剰に神格化した上で、禍威獣とのバトルシーンではそれをカッコいいと思わせることに成功した素晴らしい作品。ウルトラマン観たこと無い人でも楽しめる。

まさかゼットンが天体制圧用最終兵器として登場は胸熱。
色合いこそゼットンカラー(黒と黄色)だが、無機質で禍々しい雰囲気が使徒っぽさを醸し出しててビジュが自分に刺さった。

そして何より山本耕史が演じたメフィラス星人!「メフィラス構文」としても有名になった、地球の言語を流暢に話しながら「私の好きな言葉です」とその言語を褒める様は、無知の人々が持つ文化への賞賛を足がかりにその心へ取り入ろうとする悪質宇宙人と称するにふさわしい「詐欺師」の話術。
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