ぽぽちゃん

1917 命をかけた伝令のぽぽちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

戦争映画初めて見ました。
監督の言う通り光と暗闇の使い方が斬新で、エクーストでの戦闘シーンは特に印象的でした。綺麗な光で芸術的なシーンなのに、その光は照明弾によるものという。

穏やかな丘陵で花が咲いているほど長閑な光景だけど、銃弾が飛び交う戦場というアンバランスさ。兵士たちは冗談を言い合ってるし、故郷を思う歌を聴きながら想いを馳せている。
現代ならば普通に生きて普通の人生を歩んでいるだろう人たちが簡単に命を落とすし、逆に命を奪わなければいけないということが悲しかったです。
一応この映画は無事伝令を伝えてお終いですが、この後の戦線で彼らが命を落とすということもきっとあるのでしょう。(モデルとなった方は生き延びていますが)

医療職ですが、怪我しても洗浄すら出来ず清潔ではない包帯を直に巻くしか出来ないことに震えました。しかも怪我した手を死体の中に突っ込むという感染症まっしぐらのシーンも、清潔の概念がない野戦病院も色んな意味で鳥肌が立ちます。きっと平和な現代日本で最新医療に触れている立場だからこそ思えることでしょうが。