ゆずきよ

1917 命をかけた伝令のゆずきよのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.5
年始からまずまずの忙しさで中々ゆっくり映画時間も取れないでいましたが、やっと落ち着いてきたので気になっていた作品を。

物語は、第一次世界大戦真っ只中の1917年で、ドイツの撤退が罠であると前線に伝達する役目を担ったイギリス兵青年2人のお話です。
日本での戦争は第二次世界大戦を描かれる事が多く、どうしても興味はそちらにある事が多いですが、二次があるという事は一次もあるという事。
むしろ第二次世界大戦が勃発するまでは単にこちらを世界大戦と言っていた時もあったそうです。
悔しいのが私は学があるわけでは無いのでこのお話が何処までフィクションなのかわからない事です。
映像はそれほどにリアルでした。
全編をワンカットに見えるよう編集した映像は、常に緊迫感があり先の読めない危うさも秘めた素晴らしい映像でした。
中盤で驚きの展開もあり食い入る様に画面を見つめてしまうほどです。
エキストラ何人使ってんの?ってくらい大迫力の行軍シーンは観るだけで圧倒されます。
お話自体はただ前線に走っているだけなのですけれど、きちんとドラマがあって恐ろしいほど入り込んでしまいました。
やっぱり戦争は怖い。
ベネディクト・カンバーバッチって何処に出てくるんだろうなんて思っていたら良い配役。
少し若過ぎる気もしますけど。
最後の最後まで気の抜けない作品でした。

エンドロール前にアルフレッド・H・メンデスに捧ぐと出てくるのですがどうやら監督の親族?の様な人で実際にこの作品を作るにあたり影響を受けた話をして下さった方だそうです。
そう考えるとこれって実際に起こった事なんですよね。
戦争は怖い。
これに尽きます。
ゆずきよ

ゆずきよ