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1917 命をかけた伝令のRのネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

One Perfect Shotをめちゃめちゃ繰り出してくる映画。
「はい!」「はいどうぞ!」「まだまだ!」って感じのわんこそば状態で襲いかかってくる。
話の起伏はほとんどなく(あの長回し風が余計に感情移入を嫌わせる気がする)更に等間隔(体感)で有名俳優が偉い人のポジションで出てくるの、出たー!みたいな気持ちになっちゃって没入感がウリなのに現実に戻っちゃうな。なんとなく俳優の扱いやストーリーが雑な印象を受けた。全員ふんわりとしか話に関わってこないし。

ダンケルクも見る人によっては起伏のない映画と言われてたけど私はめちゃくちゃハマって、この映画との差は何かってやはり「オペレーションダイナモ」って史実がもともとドラマチックだったんだろうな。それとも、ダンケルクもトミーだけに視点を絞ったらこんな感じになったのだろうか?
だとするとアンサンブルにして、更に時間をいじったノーランはやはりセンスがあると思う。(追記 この作品の主人公の無敵感と、ダンケルクの登場人物たちの死と隣り合わせの感の違いもある。ファリアは無敵感あるけどラストはあれですし)

サムメンデスの長回し、つまりスペクターのオープニングみたいな感じかな?と思ってて、やはりだいたいそんな感じだった。
これMVとかならすごくいいと思うんですけど、最後のお兄ちゃんも「リチャードマッデン!!!」って気持ちにしかならなくて、俳優誰もしらないで見れた人が羨ましい。

主人公の死ななさっぷり(弾に当たらなさっぷり)がレヴェナントのヒューグラスを思い出させて、ああこれは所謂「伝説」の話なんだな、と合点がいく。日本で言う牛若丸伝説みたいな…
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