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1917 命をかけた伝令のyoukiのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
1.8
この作品は、『007 スカイフォール』のサム・メンデスが監督の全編ワンカットワンカットの戦争映画である。
第一次世界大戦中、英軍の男二人が他部隊に伝令を伝えるために自力でその元へ向かう話。
アカデミー賞では、11部門ノミネート3部門受賞。作品賞で本命と言われたがその年の作品賞は、『パラサイト 半地下の家族』だった。
撮影はイングランドで行われ、500人のエキストラを使ったシーンもある。

見る前はワンカットの戦争映画というものを想像できませんでしたが、実際「ワン」ではないがずっとカメラ長回しされていて、すごく感心しました。
ロケーションも完璧で、更に登場人物たちの服装も忠実に再現された衣装で、爆発シーンなどもリアルでクオリティ高めの戦争映画であることは間違えまりません。

しかし、肝心のストーリーがとにかくつまらなかったです。
あらすじを見て分かる通り上映時間のほとんどが、二人の兵士がゴールを目指して進むだけの話です。戦争映画のくせにくそシュール。敵兵などにもあまり出会いません。なので戦争映画ですが、戦闘シーンは少なめで迫力に欠けます。

ワンカットで撮影するという事自体は新鮮な試みで悪くないですが、この映画をそういう風に撮っても面白くはなりませんでした。(絵面が終始地味だから)
完全にTPS(三人称視点)のゲームの実況を見ている気分で、臨場感みたいなのは伝わるけど所詮そこまでで、ストーリーは先ほど言ったように『バトルフィールド1』のキャンペーン以下です。まだそちらのゲーム実況を見た方がいいです。

結論、無駄なチャレンジ。
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