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1917 命をかけた伝令のJのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.2
・物語★★★★
・配役★★★★
・演出★★★★★
・映像★★★★★
・音楽★★★

“驚愕の全編ワンカット”のキャッチコピーから期待されたとおり、アカデミー賞において撮影賞と視覚効果賞をさらったのは流石です🏆🏆

ワンカットと言えば、“全編140分ワンカットの衝撃”のキャッチコピーで話題作となったドイツ映画『ヴィクトリア』が記憶に新しいところ。
2016年初夏に本邦公開されるや、単館上映ながらも劇場前には映画ファンの長蛇の列が出来ていたのを思い出します。

対して本作は、厳密に言うなれば“全編を通してワンカットに見える映像”。
ただし、戦争映画のジャンルでこれをやってみせたことで、未体験の臨場感、まさに“戦場に密着する異次元の映画没入体験”を実現させています🎬


でも本作の見どころは、撮影技術や視覚効果に留まりません。
ストーリーにおいても骨太なヒューマンドラマとして見事に成立させていること。
ラストシーンでは、劇場からすすり泣きが聞こえていました。


さらには、主役である若きふたりの伝令を演じたJ.マッケイとD=C.チャップマンが魅せる巧みに表情を使い分ける優れた演技。
失敗が許されない撮影手法の前では、キャストが感じるプレッシャーも相当なものだったことでしょう。
脇を固める重要な役どころにC.ファース、M.ストロング、B.カンバーバッチといった豪華キャストを配している点も見どころです✨


重要任務を携えて戦場を駆けるふたりの前に立ちはだかるのは、様々な罠や障壁。
戦争映画である以上こう言っては不謹慎かも知れませんが、緊張感に支配されっぱなしのジェットコースター・ムービーと言えます🎢


ただ、ワンカットに引きづられ過ぎた一観客としては、「このシーンどうやって撮影してるの⁇」という点がどうしても気になってしまい、ややストーリーに集中しきれなかったのも事実…💦


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劇場用パンフ★★★★★
全37ページ。
豊富過ぎる程の劇中カット。
WW1の実相を劇中シーンと絡めて解説するコラムは必読ですが、ネタバレ全開につき要注意⚠️
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