うどん

1917 命をかけた伝令のうどんのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.0
(下書きから掘り出し…)
これは映画館で観なければ!ということで鑑賞してきました

大画面に吸い込まれた…

今作の魅力が「ワンカット風な映像」と宣伝されているだけあり、期待を裏切らない映像の凄さだった。テレビの予告編とは比べ物にならない臨場感、大迫力を久しぶりに感じた。
ストーリーはシンプルだが、映像がワンカット風で時間の経過を追えるおかげか、主人公の緊張感・喪失感・疲労感などがひしひしと感じられて、全く飽きることがなかった。
印象的だったのは「光」を使った演出。町の燃え盛る様子、照明弾に照らされる町の中を駆け抜ける主人公。光で照らされる瞬間と暗闇に包まれる瞬間の繰り返しが、何とも壮大で息を呑んだ。思わず綺麗だと思ってしまった。
主人公が言葉を発するのは少ないが、その表情や、川に浮かぶ花、大事なものを入れている箱といったアイテムを通して、主人公のその時々の心情はとても伝わってきた。最後の場面は温かな光に照らされる主人公とその表情が何とも言えず、素敵すぎるチェロの響きも相まってじんわりときた。
だらだらと述べましたが、イギリスの名優がちらほら出演していたことも大満足だった。特に、マーク・ストロングの顔を観る前に、その声で「あっ」と気づいてしまったときには嬉しかった。真っ暗な空間で大画面で観ることをおすすめしたい作品です。
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