ねぎおSTOPWAR

がんばれ!チョルスのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)
4.2
キービジュアル詐欺!!ww
ジャケットのイメージとは違った内容でしたね!

えっ?感動の押し売り??
なんのなんの!!
そんな単純には出来ていないですよ。
やっぱり良く出来ています。
あっ!編集はヤン・ジンモさんだわ!そりゃ上手いって。
「新 感染」2作とか「パラサイト」「LUCK-KEY」「密偵」などなどこの方です。
たぶん今作、ヤン・ジンモさんで決まり!w

大筋はみなさん誰もが「こうあって欲しいな」って思う方向なのでシンプルではありますが・・。

2003年2月18日
「あー、来たー・・」ですよね。
大邱地下鉄放火事件。

自殺志願者がガソリンを使って・・
これはむしろ緊急時の対応が整っていなかったことが問題だったそうで、死者が100名を越えた人災というべきもの。ここから体制が整ったようです。
日本でもついこの間列車内でありましたよね。さらに刃物を持って襲うやつと自殺したいやつなどなど。それにより列車内持ち込みに関することの整備と防犯対策が取られるようになりました。オウム真理教の地下鉄サリンテロがあっても尚、色々起きてしまう。まあいたちごっこな側面もありますから、どこを責めるわけじゃありませんが、被害者遺族のことを考えるとなんともやるせない気持ちになります。


映画を観るにあたっては、日本人でこの日付を聞いて事件を想起する人は少ないと思うので、ある程度事前情報として知っていてもいいかもしれませんね。


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以下はストーリーに触れます。












冒頭で手打ちカルグクス店内のいくつかで笑いを取りつつも、弟の存在となんかチョルス(チャ・スンウォン)の認知機能があれれっ??・・という情報を見せます。
律義さは欠かせないチョルスが、バスの待機列を盲の方のブロックからどけるわけです。続けて目の前に止まる車。「前をふさいでチョルスに怒られのかな?」と匂わせ、でも「誘拐するんじゃないか?」と笑わせたら、あらら本当に??と。
セッピョル(オム・チェヨン)との対面のシーンも笑わせに来ましたねー。定番と言えば定番。理解し合っていない、通じていない二人の描写。むしろ子供のチョルス。


チョルスは生まれつき??
という点も判然としないままジムのオーナーの妙な感じから「何かあるぞ」と思わせます。
セッピョルと大邱テグに向かう中でも<地下は良くない>という振りがあり、イ・スンヨプ本人まで登場させるというオチで道中の二人の目的は達成。そして残るは二人がどうなるかに移ります。
・・・まあクドクド書いてしまいましたが、よく出来ていますよね。
そりゃね、もうちょっとここがこうだったら・・とかあるにはあるのでしょうが、事件の後遺症など社会性を背景に笑いと涙を上手にミックスしていますね。


なんにせよ役者さん方の好演が光ります。
主役のチョルスのチャ・スンウォンさん。こわもてのビジュアルが最高!
子役の宝庫韓国からまたしても超新星オム・チェヨンちゃん。この子「THE CALL」とか色々出ていますね!
弟はパク・ヘジュン
セッピョルの祖母は「サニー」でナミの母親やってるキム・ヘオクさん。
大邱の問題のヤクザ三人組の兄貴はチョ・ハンチョルさん。この方はみんなどこかで観ているはず!
チョルスが屋台で出会うお客さんはソン・ジルさんで、「サニー」のあの弁護士さんですわ。


<341>

チャ・スンウォン차승원出演映画completed 2023.9現在
filmarks未掲載:「ラブリーライバル」「同窓生」
*日本未公開+ソフト未発売は除く