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不夜城の男のTAMUのレビュー・感想・評価

不夜城の男(2020年製作の映画)
3.3
『不夜城の男』と聞くと、『最後まで行く』と並び称される絶倫おじさんの映画かと思ったが、そうではなかった。

原題『量子物理学』。原作があってなのか、随分と固い原題。自意識過剰なクラブの店長が、学がないことを舐められないよう、身に付けた知識が量子物理学。

事あるごとに、この店長チャヌ(パク・ヘス)が「量子物理学では、〜」と繰り出すのだが、「願いはいつか叶う」的な、何が量子物理学なんだか訳がわからない。
訳が分からないのは、自分の方かもしれないが笑

口八丁手八丁で正義感が強いムリメンなので、終始、話に興味が持てず。
だって、そこそこ成功してて、気に入った女子を強引にスカウトしてからの騙されてんだから、ざまぁ、でしかないw

それより何より、こちらはみんな大好き『海霧』の副船長ことキム・サンホ先輩を見に行ったのに途中から出番が少ない💦
スケジュールの都合かな?と勘ぐってしまうほど。

『コンフィデンシャル共助』でユナが途中から出ない問題を思い出す。

一方で、本作は登場人物が多彩。クラブの店長をとりまくのは、検事、警察、記者、TVディレクター、政治家、マフィア。大体、権力を欲する職業は繋がってしまうものなのか。目を覆いたくなるほどの暗黒加減で、もっと面白くなりそうでもあった💦

とは言え、この手の暗黒の支配関係の中で、翻弄される役者の顔はたまらなく愛しい。
本作で輝いていたのはドラマ『愛の不時着』でユンセリ好きの泣き虫保険屋こと、イム・チョルスさん。これだけで見てよかった。『愛の不時着』箱推し勢は必見w

ちなみに英題は『‪By Quantum Physics: A Nightlife Venture ‬』。これをググ翻に通すと『不夜城の男爵』とか出てグーグル先生賢すぎてビビる。

何はともあれ日本に持ってきてくれて、ありがとう「のむコレ」♪
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