矢吹健を称える会

テキサスから来た男の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

テキサスから来た男(1950年製作の映画)
3.2
 オーディ・マーフィがはじめて西部劇に主演した作品らしい。若きオーディはすらっとしており、黒を基調とした衣装が決まっている。のちの作品でもほぼ同じスタイリングで出演していたはずだ。
 オーディ演じる牧童が「ビリー・ザ・キッド」と呼ばれるようになり、やがて死ぬまでの物語。これを、ナレーションも挟むとはいえ75分でキビキビ描いていて良い。役者もアルバート・デッカーなど素晴らしいのだが、やはりこの映画、オーディ・マーフィの存在感あってこその作品だろう。童顔、無表情、そして抜群の身のこなし、その不釣り合いな取り合わせがビリー・ザ・キッドというキャラクターのあやうさに相応しいように思う。