ちろる

ユ・ヨルの音楽アルバムのちろるのレビュー・感想・評価

ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)
4.0
苦々しさと清々しさのバランスが絶妙な、めちゃくちゃエモいラブストーリー。
ヒロインのミスが働く路地のパン屋さんといい、ファッションといい、90年代の韓国を舞台にした本作のノスタルジックでどこかレトロな雰囲気がたまらなく好き。
無駄な会話も一切なくて、2人が惹かれあっていく様子が表情や仕草だけで表現されているのがセンス良い。

どこからどう見てもお似合いな2人。しかしとある事情により好きなのになかなか距離を詰められないもどかしさに泣けてくる。
そのヤキモキ感がこの作品の見どころでもあります。

この若い2人にとっての10年間は果てしなく長い。
おそらくですが、この時代の韓国は同時期の日本よりずっと経済的変化の大きい10年間だったはずで、それでも2人を繋げる主軸である『ユ・ヨルの音楽アルバム』が、変わらず続いていたいうことがなんかグッときました。

とにかくキム・ゴウンとチョン・ヘインがピュアな魅力たっぷりでかわいい。
泣いて笑って優しい気持ちになってとても忙しかったけど、また時間経ったら観たい私のお気に入り韓国ラブストーリーとしてしまっておくことにします。
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