KnightsofOdessa

彼女は陽光の下で長い時を過ごしたのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

4.0
[映画内外を浮遊する夢] 80点

映画を撮るカップル、映画内のカップル。映画製作、子供の誕生(?)、女優の自殺(?)。様々な要素が夢の中のように混ざりあい、映画のような人生、人生のような映画、或いはその双方を流体のように構築していく。製作前後に亡くなっていただろう親友ジャン・ユスターシュの名前が登場する他、シャンタル・アケルマンも女優として登場する。アンヌ・ヴィアゼムスキーとミレーユ・ペリエの関係性は『ノクターナル・アニマルズ』のエイミー・アダムスとアイラ・フィッシャーのような関係性にも見えてくるが、実のところよく分からない(マジでどっちか判別がつかない)。多分セリフなんか読まずに微睡みながら観るのが正しいと思う。ガレルは『現像液』とか『孤高』とかどれも題名がイカしてるが、本作品の邦題が一番好き。屋内か日陰のシーンが多いので陽光感はあまりないけど。
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