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ベイビーティースのデイのレビュー・感想・評価

ベイビーティース(2019年製作の映画)
4.4
パケ写惚れ。
観終わって余韻ヒタヒタで涙😢


「世界の中心で愛を叫ぶ」
(かなり古い💦)
みたいな、余命僅かな彼女と、その現実に苦しむ彼氏…と言う王道のストーリーじゃ無かったのが良かったです。

余命僅かだからといって、一筋縄では行かない恋。


音楽の入れ方や映像、
それと、小説みたいに"センテンス"で区切ってあって、
その"センテンス"に付いて来る"言葉"のチョイスが秀逸でした。

オーストラリア🇦🇺の夏
真夏のクリスマス

夏の日差しが差す映像も良いですね、もう"画"がもう私好みでした。

女性監督でデビュー作品なんですね。
ある意味で女性監督らしい…のかな?


エマは余命僅かの16歳
ある日、不良っぽい見た目のモーゼスに出会い恋をする。


エマの余命僅かな事でママのアンナは、もう精神を崩している。

パパのヘンリーは精神科医。

って、冒頭のヘンリーとアンナのファックシーンは必要だったのかな😓?

エマは裕福な家で育っているけれど、
モーゼスは、母親から拒否され、
どうやら警察から"接近禁止令"を出されている様子。

幼い弟を可愛がっていても、中々会えない状況に。

処方箋薬局で、薬を買い、それを売り捌いたりして暮らしている。

つまり、モーゼスは生きて行く場所が無い男。

その不良っぽい見た目や大胆な行動にエマはモーゼスに惹かれていくばかり。

モーゼスはエマを利用してるかもしれないけれど、それだけでは無いモーゼスの気持ちも見ていて窺える。

どうしてもエマに対して"恋愛感情"が湧かない。
それは、どうしようも無い事ですね😢

16歳のエマは、大人ぶって濃いメイクをしたり、頑張るのだけれど、
モーゼスの3歳年上の26歳の彼女の存在やら…
その都度、エマの心は打ち砕かれて行く訳です。

余命僅かなのに、一筋縄では行かない恋。


エマはモーゼスに対して「恋」と言う感情
モーゼスはエマに「慈悲」と言う感情でしか無かった。

切ないけれど、それはそれでモーゼスの優しさだと受け取りました。

ラスト間際のモーゼスの頬を伝わる涙。
もう、これだけで、モーゼスの気持ちが分かりました。

ラストの海辺のシーンはまた儚く美しい。
"エマの遺言"

恋する16歳は、恋をすると、両親の想いを超えて、恋する彼への想いが強くなるのは、親にとっては悲しくても仕方が無い事。

エマにとっては最初で最後の恋なのだから。

エマから逆に写真を撮ってあげる。と言われた父ヘンリーの笑顔を作ろうにも作れない表情がなんともいえなかった。


エマが音楽に身を任せて踊るシーンがなんとも好きでした。


エマ役のエリザ・スカンレンは
「ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語」
で三女のエリザベスを演じていましたね。
瞳の色が吸い込まれるように綺麗で、
可愛かったです。

モーゼス役のドビーウォレス
カッコ良い…これから注目して行きたい若き俳優ですね。

向かい側に住むシングル妊婦?のキャラが👍でした😊
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